治らない咳に

鎮咳薬を服用してもなかなか止まらない咳

風邪をひいて他の症状はよくなったけど、咳だけが続く。喉の奥が違和感あり、痰が少しからみ不快感で咳がでる。メジコンやトラネキサム酸、アスベリンなど咳止めが効かない。咳をしていると周りから嫌な顔されるのでどうにかしたい。

このような咳症状の方が多くいらっしゃいます。

そんな時は鎮咳薬と併用して、または単独で(鎮咳薬の副作用の眠気や口喝などを避けたい方)麦門冬湯や五虎湯などの漢方薬をおすすめしています。

ここでは麦門冬湯について

麦門冬湯の組成は

・麦門冬・半夏・人参・コウベイ・大棗・甘草

麦門冬は気管支や喉を潤し痰を出しやすくする、半夏はこみ上げる咳や吐き気をしずめる、人参は滋養強壮で呼吸を高め、コウベイと甘草、大棗で炎症や刺激を緩和します。

適応症

痰が少ない空咳のほかドライマウス、シェーングレーン症候群にも効果があり処方されることがあります。

相互作用注意

甘草を含む他の漢方薬と併用する場合は偽アルドステロン症の副作用に注意する

※偽アルドステロン症は「手足のだるさ」「しびれ」「こわばり」「こむら返り」「筋肉痛」が現れて、徐々に症状が強くなります。

ほのかな甘みと苦みがある

コロナ後遺症の咳や風邪で残る咳などでお悩みの患者さまが麦門冬湯で咳が緩和されたとリピートされています。お困りの方はお試しください。

この記事を書いた人

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薬剤師 坂本圭浩

<資格>
認定実務実習指導薬剤師
介護支援専門員
医療環境管理士

薬学部卒業、薬剤師資格取得後に1年限定で居酒屋アルバイトと英語習得でフリータ生活。その後、アルバイト兼務しながら病院薬剤部へ就職。感染症対策委員となる。服薬指導のスキルUPのため調剤薬局へ転職。支店長、経営企画部長、本部長を経て執行役員となり全国150店舗を統括。その後、大手ドラッグストア本部の調剤部長に就任。2022.3にかなで薬局を独立開局。趣味は料理、食べ歩き、ギター、マラソン、サウナ。