薬剤師 坂本圭浩 
頭痛が頻回に起こる方は頭痛の原因が天気や気圧に関係しているかもしれません。
特に普通の頭痛薬が効きかない為、バファリンプレミアムやロキソニンプレミアム、イブＡなどを常用している方はその可能性が高いです。（依存症の危険性があります）
その理由として天気や気圧で起きる頭痛は脳血管の浮腫みが原因であるからです。
気圧が低下することで圧力が減るため脳血管が浮腫みやすくなりま。また晴天な日でも気圧の変動で血管収縮して、その反動で血管拡張が起こり浮腫むことがあります。
脳血管の浮腫みはを血管を取巻いている神経を刺激して発痛物質を放出します。その結果、発痛物質を感受することで頭痛が起こります。
鎮痛剤の作用機序は発痛物質であるプロスタグランジンの生成を抑制して、痛みを抑えますが、能血管拡張による神経刺激を改善しているわけではないため、根本的治療にはなっていません。そのため鎮痛剤を服用しても増える発痛物質の抑制にはならないため、鎮痛薬が効かないとなります。
<五苓散の効果＞
五苓散は頭痛の原因である脳血管の浮腫みを利水効果で改善します。血管の浮腫みを取り除くことで血管が収縮して神経への刺激が減り、頭痛が改善していきます。
鎮痛薬のプレミアムシリーズは無水カフェンや鎮静薬が含有されているため、血管の浮腫みや神経刺激を和らげることができます。
しかし無水カフェインや鎮静薬は依存性が高いため、薬剤性頭痛や薬物中毒を引き起こす可能性があります。
その点、五苓散は依存性はなく不必要な水分を排出するだけで副作用は少ないです。
低気圧による体の影響は頭痛だけでなく、「めまい」「だるい」などの体調不良を引き起こします。めまい、だるさも内耳の浮腫みによる自律神経の乱れが原因です。これも同じように五苓散で利水することで症状が改善されていきます。
もし慢性的な頭痛や体調不良があるようでしたらてんきを疑い、五苓散をお試しください。
漢方薬といっても長期間、服用しなくても良く、不調の予兆を感じた時や症状が起きた時に服用するだけで十分効果を感じれる薬です。
