長引く咳は,かぜ症候群後咳嗽?


新型コロナウィルスやかぜなどに感染した後、喉痛などはよくなったのに咳だけが何週間も続くという方が増えています。咳止め薬を飲むと一時的に改善されるが薬を止めると再び咳が起きる。
このような咳はかぜ症候群後咳嗽(感染後咳嗽)かもしれません。

風邪などで気道に炎症が起き、その刺激が気管支の感受性を亢進させる、咳を起こさせる物質を分解する酵素の活性が低下するなどが考えられています。

症状

痰がからまない、乾いた咳で日中はもちろん、夜間~朝にかけてひどくなるのが特徴

治療

咳喘息のようにアレルギーを抑えるような薬剤が中心となります。以下のような薬剤が使われます。

  • 鎮咳薬(フスコデ配合錠 メジコン錠)
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬(モンテルカスト錠)
  • ヒスタミン受容体拮抗薬(セチリジン オロパタジン)
  • 漢方薬(麦門冬湯)
  • 吸入ステロイド薬

咳の原因の他

  • 咳ぜんそく
  • マイコプラズマなどの感染症
  • 副鼻腔炎気管支症候群
  • 逆流性食道炎
  • 慢性気管支炎
  • アトピー咳嗽

この記事を書いた人

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薬剤師 坂本圭浩

<資格>
認定実務実習指導薬剤師
介護支援専門員
医療環境管理士

薬学部卒業、薬剤師資格取得後に1年限定で居酒屋アルバイトと英語習得でフリータ生活。その後、アルバイト兼務しながら病院薬剤部へ就職。感染症対策委員となる。服薬指導のスキルUPのため調剤薬局へ転職。支店長、経営企画部長、本部長を経て執行役員となり全国150店舗を統括。その後、大手ドラッグストア本部の調剤部長に就任。2022.3にかなで薬局を独立開局。趣味は料理、食べ歩き、ギター、マラソン、サウナ。